気が向いたら書いてあげる

正気になったら更新しますので

授業参観

小学生の頃、授業参観が嫌いだった。人の目を異常に気にかける母は「授業中は背筋を伸ばしなさい、上から紐で吊られているようにピンッと伸ばすのよ」なんて前日に言ってくる。教室の後ろに飾ってある僕の絵や書道の作品にもケチをつけてくる。家に帰ると「恥ずかしくて、お前のだけ剥がしてきたかったわ」なんて言われる。だから嫌いだった。でも、僕のクラスメイトはそうでもなくて、授業参観を楽しみにしていた。お母さんが来たら頑張って手を挙げる友達や、後ろで観ている親にピースサインを送っている友達がいたのを覚えている。

「授業参観が楽しみ」っていいな、と思う。ないものねだりだろうか。僕が子供の授業参観に行くようになったら、絵が下手でも褒めてあげるし背中が丸まっていても気にしない。いや、普通の親はそうだよな。

母は世間体を気にする人だった。そしてとにかく見栄を張りたがる人で、そのために僕を学級委員にしたり生徒会に入れたりした(そんなことで見栄を張るのもバカな話だけど……)。自由研究や読書感想文も母が教師ウケを考えて作ったものを出して良い賞を取った。

今考えると、あのとき頑張ったことは今になると何の意味も無くて、「何やってたんだ」というカンジ。そもそも僕の力ではないし。見栄を張るために生きるなんて、外から見たらちっぽけでくだらない。

母親の反動もあって、僕はあまり世間体を気にしない人間になった。もちろん、人の気持ちは考える。でも人の目を気にして見栄を張ろうとしたり、人に変わり者と思われるのを恐れたりするのはしない。

悩み事というのは、ほとんどが人からの目線を気にして起こるものじゃないだろうか。人にどう思われてもいいなら、大抵の悩みはなくなる。だから、世間体を気にしないようにすると随分とラクになった。

「気にしたら負け」という生き方も良いもんだぜ。というより、無能な人ほど肩書きや過去の経歴を気にしている。
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