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タイムカプセルの恐怖

人生で2回ほどタイムカプセルを埋めたことがある。小学校を卒業するときと、中学校を卒業するときに、クラスでタイムカプセルを作って校庭に埋めた。両方とも成人式で開けるらしい。

何を埋めたのか、ちゃんと覚えている。小学校で埋めたのは未来の自分へ宛てた手紙好きだったキャラクターの消しゴム、中学校では未来の自分へ宛てたメッセージビデオのDVDを埋めた。DVDは、僕が個人的に作ったものでビデオに出ているのは僕だけ。今見るとかなり痛々しい事を言っていて、他の人に見られたら超恥ずかしい思いをする仕様にできている。

見るのは恐怖でも辛くもない。むしろ楽しみにしている。ひとりでコッソリと見て、一度見たら破り捨てるつもりだ。ただ、恐怖で辛いのは、そのDVDが他人のもとへ渡る可能性があることだ。

もう一度言う。DVDが他人のもとへ渡る可能性があるのだ

DVDはプラスチックのケースに入っているのだけれど、まずケースに僕の名前が書いていない。それなのに、友達のM君のサインが大きく書いてあるのだ。つまり、このままだと恥ずかしいDVDがM君の手に渡ってしまう。こんなことになると、地元を歩けなくなる、ホントに

本当は成人式になんて行くつもりじゃなかった。ただ、このDVDを他の人の手に渡らせない為には、行くしかない。親にも、兄弟にも、友達にも、親戚にも、誰にもバレることなく中身を確認した後に処分して、何事もなかったことにしたいのだ。

僕は中学時代は友達が少なかったから、地元の友達はほぼいない。だから式に行ったら確実に孤立するだろう。式は一年以上先にあるのだけれど、今すでに胃が痛いし、夢にも出てくる。

なぜDVDなんか作ったのか、そして友達にサインを書かせたのだろうか。はぁ、まぢ最悪……
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